中立の立場の本当の意味
中立という言葉の意味を広辞苑で調べてみると、
「いずれにもかたよらずに中立の立場をとること」
「いずれにも味方せず、いずれにも敵対しないこと」
とありました。
保険を販売するのがFPの仕事です。
ですから、正確にいうと中立の立場にはなりません。
保険を販売しないFPなら中立の立場という言葉を使ってもいいのでしょうが、
保険契約を目的をしている限り、売り手と買い手の関係になります。
なので、そこには中立はありえないわけです。
本当の意味は、1社だけの商品をすすめることはありませんが、
買わなくてもいいですよという選択肢はない
ということです。
ひとつだけでなくたくさんの商品の中からお客様に合ったものをお客樣の意思で選んでいただいて結構ですよ。
押し売りはしませんからね。
ということなのです。
「保険無料相談の中立の立場」とは、1社の保険だけでなく
複数の保険会社の商品をできるだけ偏らずに選んで差し上げますよ。という意味です。
でも実際は、商品により手数料がまったく違うので、できるだけ手数料の高い商品を販売したいと考えるのが人情ではないでしょうか。
大体お客様にとって利益をもたらすような商品、例えば学資保険は手数料はほぼなし、年金保険も手数料率は低いです。
その代わり、掛け捨ての医療保険やがん保険は手数料率が高いのです。
また、新商品が発売されると、保険会社がその商品の販売施策を出し、
基準数値をクリアすると、手数料とは別にインセンティブがもらえます。
これでも中立といえるのでしょうか?
ですから、言葉は悪いですが、中立という言葉にはダマされないように、
自分に合った商品を自分自身で確認して選ぶように注意しないといけません。
といっても、FPが押し売りにように玄関先に居座り強引なセールスをすることは
まずありませんので、この点はご安心くださいね。
そんなFPがいたら即刻クビを言い渡されるでしょうから・・・
中立とはそういうことか。程度で結構ですので、頭の片隅に置いといてくださいね。