自分に合っている保険がわからない
私たちの生活を取り巻くリスクには2種類あります。
自分が選択して行動した結果発生するリスク(選択的リスク)と
病気、ケガ、死亡、老後、介護、不慮の事故などの誰にでも起こりうるリスク
(一般的リスク)です。
こうしたリスクを想定して対処法を考えるリスクマネジメントが重要です。
選択的リスクは、個人の裁量に委ねられる部分が多いので、ここでは
一般的なリスクについて考えてみましょう。
生活設計を立てるために最も重要なことは、経済的保障を
組み入れることです。
例えば、家計の担い手である大黒柱に万一のことがあった場合、遺族にとって必要な生活資金はいくらなのか。見込まれる収入はいくらあって、その差額はいくらになるのか計算しておくことが大切です。(必要保障額)
生活保障の枠組みは3つあります。
- 国が基本的な生活保障をする「公的社会保障」
- 企業が従業員の福祉のために設けている「企業保障」
- 個人が自分で準備する「個人保障」
しかしながら、ご存じのように少子高齢化が進む中、給付水準も見直しの必要に
迫られていますし、公的保障や企業保障だけでは不十分な状況になっています。
ですので、個人保障で自助努力して準備することが重要になってきました。
その代表的なものが、生命保険や損害保険なのです。
自分に合っている保険がわからないのは、自分にとってのリスクに何があるのかが
わかっていないだけです。加入目的を明確にすれば自ずと適切な保険を選択
することができます。
準備する保障は、4種類しかありません。
死亡保障、医療保障、老後保障、介護保障の4つです。
平成25年度の「生活保障に関する調査」(生命保険文化センター)によりますと、
最も力を入れたい保障準備は何か?という質問に対して
1位 医療保障・・・27.9%
2位 老後保障・・・22.3%
3位 死亡保障・・・20.0%
4位 介護保障・・・10.5%
特にわからない・・・19.3%
ここで注意点ですが、これはあくまで統計であって、年齢や性別により優先する生活保障は変わります。
時代とともにライフスタイルも多様化しています。
自分らしい人生を過ごすためには、若い人から高齢期を迎えた人まで
リスクに対して準備をしておくことは大切です。
また、生活環境や家族構成、収入状況の変化などに応じて、生活設計は
その都度見直していくことが重要です。
保険見直しのポイント
自分にとってのリスクは何か。保険に加入する目的を明確にすること。